添田豪、準決勝で敗退…男子テニステニスATP[男子]ワールドツアー、インド・チェンナイオープン[ATP250]の準決勝が7日行われ、
添田豪選手は代シードのヤンコ・ティプサレビッチ選手[セルビア。9位。27歳]と対戦し、セットカウント0-2、ゲームカウント1-6、4-6で敗れた。
スコアだけ見ると完敗にしか見えないが、第1セットは辛くもベーグルを回避し、第2セットでは世界ランク9位を得意のバックアングルショットで振り回すなど、試合を優位に進める場面もあり、世界トップクラスに通用する可能性も見出した。待望のブレイク達成直後の第2セット第7ゲームで14分に亘るデュース合戦でキープできなかったのが痛く、仮に此処でゲームキープできていたならその後の試合展開は違っていたかもしれない。
どうやらこれで次回ランキング集計で100位以内を確定できるらしい添田選手。これでATP250大会で本戦ダイレクトインできる機会が増えるはずですから、これをうまく活用してGS本戦出場資格も獲て行って欲しいですね。
ティプサレビッチ戦を最初からライブストリーミングで観戦しましたが、本当に見違えるように攻撃的なプレイが可能になっていて非常に良い意味でビックリしました。フォアのアングルショットは苦手なようですが、ストレートに強打できていますので、これは使うタイミングもあるでしょうし、ティプサレビッチ選手の広い守備範囲には通じなかっただけです。
トップ10選手には、厳しい配球を2回連続で打たないとウィナーにならないという事実を添田選手も嫌という程に味わったと思います。錦織選手の場合もそうですが、対ティプサレビッチ戦といのは負ける理由が明確であるという、非常に経験としては濃いものが有り、腐らず課題を追求すれば必ず上達に繋がるという「非常に貴重な対戦相手」なのです。
圧倒的なパワーで打ち負かされるのでは無く、「詰め将棋のように仕組まれた攻撃パターン」と「振り込まない麻雀のようにセオリー通りの防御パターン」という、強固な戦略性に裏打ちされたトップ選手なので、この「現代テニス戦略の権化」からスタイルを学ぶというのは、特に添田選手のようなパワーに頼れない選手には、これ以上マッチした相手は居ないし、今後目指すテニスに近い「お手本」であると言えるでしょう。
最近、ATP各大会のサーフェースはハードであっても球脚が遅いコートが殆どであり、ベースラインでストローク合戦になる事が多く、ドルゴポロフ選手などハードヒット一辺倒だった選手もティプレサビッチ選手のような戦略性にシフトする動きが見られます。もちろんラオニッチ選手のように跳び抜けてサーブが強い選手が、その道を貫く姿を見るのも面白いですが、それぞれが自分に似合ったスタイルを追求するという意味で、添田選手には是非「戦略性」「正確性」を磨いて行って欲しいですね。
添田選手はティプサレビッチ選手と同じ年だが、これからでも遅くないです。
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