【テニス】ブリスベン大会２回戦、錦織圭選手はバグダティス選手に敗戦

錦織はバグダティスに敗退◇ブリスベン国際男子

テニスＡＴＰワールドツアー２５０ブリスベン大会で錦織圭選手は２回戦でマルコス・バグダティス選手[キプロス。２６歳]と対戦し、セットカウント０－２。ゲームカウント３－６、４－６で敗れた。

錦織選手はサーブがなかなか決まらない苦しい展開。最初のサービスゲーム[第１セット第２ゲーム]をいきなりノーポイントでブレイクされ、逆にバグダティス選手はサーブが好調という状況なので、徐々にポイント差が付いてしまいました。

黙ってやられていた訳では無く、錦織選手も勝負球を打たれる前にネットに出るなどの積極策をとって行くのですが、重要な局面でバグダティス選手のサービスエースが出て主導権が握れません。第２セットではブレイク直後のゲームをブレイクバックされてしまうなど、チャンスを活かせませんでした。

これでもつまらないミスは徐々に減って来ているとは思うのですが、少ないミスが出て欲しくない局面で出てしまうので、一気に劣勢になってしまう事が有るのと、やはりサーブの調子でゲーム全体の展開が決まってしまうのが支配力欠如の原因でしょう。

今オフに、錦織選手は体幹トレなど筋力トレーニングをかなりこなしているようなのですが、そうすると筋力アップによりパワーバランスが変化します。そうすると試合での力感も当然変化し、以前と同じように打った球が遠くへアウトしたり、上空に飛んで行ってしまったりします。サーブの力加減はもっと難しいかもしれません。今年開幕からの錦織選手は、そういうバランス変化への対応に苦戦しているのかもしれません。

これから全盛期に向けて、さらに筋力アップが期待できる半面、こうして力加減の調整に苦慮していかなくてはなりませんが、それはさらに強くなる為には必要な作業ですから、なんとか自分の体に慣れてもらうしかないですね。錦織選手が自分の体のパワーアップと、その使い方を完全に理解できれば、おのずと成績はトップ１０に近づいて行くでしょう。

ブリスベン大会は、あくまで全豪への前哨戦であり、本番で実力を発揮する為の「調整試合」の意味合いが強いです。コミットメントレイヤーの位置に居る錦織選手にとっては、目先の比較的少ないポイントに拘って、大事なＧＳ大会上位回戦に進めない事が有ってはならない訳なのです。

「チーム錦織」のスタッフや本人は当然それを理解できているはずですから、これは全豪は期待できると思っています。


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