とうとうTipsarevic選手が念願のATPツアー優勝を果たしました。対戦相手のバグダティス選手も相当の強豪。ツアータイトル4つの持ち主です。今までティプ氏は決勝戦になると今までの安定性が嘘のように崩れタイトルを逃すという事を繰り返していたのですが、今日は違っていました。準決勝で錦織選手に対した時と同じように鋭いサーブ、ストロークをライン際にビシビシと放り込んでいました。決してバグダティス選手の調子が悪かった訳では無く、締まった試合展開で普通にポイントを重ねて行ったと思います。チャンピオンシップポイントに手が掛かってから2回デュースになりましたが3度目のCPで見事に勝利を手にしました。
で、錦織選手の事なんですが…この選手に5連敗したからといって、そんなに弱いんでしょうかね。私はティプ氏は今後箍が外れたように勝ち続けて行く気がしています。現在27歳なので、衰えなければという前提がありますが、身体能力だけに頼っていないスタイルなので少なくとも30歳…あと3年は全盛期になるだろうと思います。極端な話、ATP250を10回優勝すれば2500ポイントで楽々10位以内にランクされるはず。そういう選手に負けたからといって『もう期待できない』的な論調に終始するのは言い過ぎだと感じてしまいます。こういう選手に何度当たっても、何度負けても蛇の様にしつこく食らい付き、勝っている方が根負けしてしまうぐらいになれば、トップ3は別にしても、その他の選手相手で簡単に負ける事は無くなっているのではないでしょうか。
試合になっていないような無様な負け方では無く、今までの4戦よりは善戦し、ティプ氏が本気で捻じ伏せに来る場面があったと思います。今後彼が10位以内に固定されるようになれば、自然と錦織選手が毎回同じ選手に負ける事で受ける批判も無くなって行くと信じています。
錦織選手はまだ21歳。肉体のピークが25歳前後だとして、まだまだこれからが伸び盛りの選手です。なので気力さえ萎えなければ、そして故障しない肉体とリンクしさえすれば、例えばトップ3の一角ナダル選手が以前言及していたようにトップ10の一角に一瞬でも顔を出す可能性は有るはずです。私はこの大会、マレーシアOPでも錦織圭選手の戦いを見てさらなる気体と可能性を見出しました。
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