錦織 ストレート負け…マリーの壁破れず、４強前に力尽く錦織圭選手がＧＳ全豪オープンで準々決勝に進出し、４強の一角アンディ・マレー選手に挑戦。セットカウント０－３、ゲームカウント３－６、３－６、１－６で敗戦した。
スコアだけ見ると錦織選手には何も見所が無い完敗に見えるかもしれませんが、双方とも随所にスーパーショットが散りばめられた素晴らしい試合でした。後半は錦織選手に疲れが見られ、安定感を失い、そこをキッチリ突かれた展開になってしまいましたが、第１セットの流れは本当に素晴らしかったんですよ。
４０本を超える長いラリー、ライン上にに決まる深いアングルショット。絶妙の位置にポトリと落ちるドロップショット…双方がどんどん得意のショットを繰り出していました。確かにちょっとずつマレー選手の方が上回っていたのは事実ですが、それはこれまで戦った選手のレベルの積み重ねも有ると思います。「こういうショットを打ち続けないと相手が沈まないんだ！」というメッセージだったと思います。それを錦織選手がどう受け取って、これからの練習から試合に活かして行くかだと思います。
今大会はフルセットの試合が続き、しかも間にミックスダブルスの試合が有ったので、やはり体力は完全には回復しませんでした。それをマレー選手は突いて左右に走らせる展開になったようです。しかしこれがテニスであって卑怯でも何でもありません。これも錦織選手が更にランクを上げ、シードの上位になり、大会序盤の相手を楽にし、ノーセットダウンで勝ち上がれば良いだけなのです。それを錦織選手が可能なだけのポテンシャルを積み上げてきたのですから、今年後半～来シーズンには可能になって行くと考えられます。ですから、何一つ悲観する状況では無いのです。
ジョコビッチ選手、ナダル選手、フェデラー選手、そして今回のマレー選手は誰が相手でも苦戦します。「人間の域を外れてる」と評価するテニスフリークが殆どだと思います。だから負けても恥ずかしく無いのです。こうして負け続け、課題を探り、鍛え直せる者だけが互角に戦えるのだし、錦織選手がそういう資格を持っている選手だと判っただけでも、これは日本人として素晴らしい事なのです。[戦前のシステムを除いて]今まで誰もこの領域にまで上がって来た日本人テニス選手が居なかったのですから…。
とにかく良い試合を見せてもらいました。ニュースの中断でスコアが確認できなかった場面がありましたがＮＨＫは放送してくれるだけで大前進だったと思います。できれば今後も錦織選手の試合をできるだけ地上波で放映してもらいたいです。
錦織選手！今大会本当にお疲れ様でした！！マレー選手是非優勝してくださいね(笑)
[スコアの流れ(
錦織圭実況掲示板より転載)]
１Set [NIS 3-6 MUR]
1G MUR ××○[df]×× ０－１
2G NIS ○○○[ac]××××○×× ０－２
3G MUR ○○×○×××× ０－３
4G NIS ×○××[df]○○○ １－３
5G MUR ○○×××○×× １－４
6G NIS ××○○×○○××○○○ ２－４
7G MUR ○○○××××× ２－５
8G NIS ××○○×○○○ ３－５
9G MUR ××[ac]×× ３－６
２Set [NIS 3-6 MUR]
1G NIS ○○×××○××× ０－１
2G MUR ×○○○××○○１－１
3G NIS ○××○×× １－２
4G MUR ×××× １－３
5G NIS ×○○××○○○ ２－３
6G MUR ××○○×○× ２－４
7G NIS ○○○[ac]×○ ３－４
8G MUR ×○××× ３－５
9G NIS ○×○×○××○×× ３－６
３Set [NIS 1-6 MUR]
1G MUR ××[ac]×[ac]× ０－１ 21a1a2
2G NIS ×○××× ０－２ 11221
3G MUR ○[df]×○○[df]×○ １－２ 2d112d2let2
4G NIS ×××× １－３ 1222
5G MUR ×○××× ４－１
6G NIS ××○○×× ５－１ 112222
7G MUR ×○×○×○×× ６－１ 21222212
【実験的暫定版。後で修正するかもしれません。】
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[2回]
