錦織圭残念ながらワウリンカに敗れるテニスATPワールドツアー250【ブエノスアイレス大会】クラロ杯[コッパ・クラーロ]シングルス3回戦
錦織圭選手[日本]対スタニスタス・ヴァブリンカ[ワウリンカ]選手[スイス]
セットカウント2-0、ゲームカウント4-6、2-6でヴァブリンカ選手の勝利、錦織選手は惜しくも準決勝進出はならなかった。
錦織選手はしっかりと研究されていました。予想通りストローク戦になり、バックロスを打ち合う展開。そこから先に仕掛けるのはヴァブリンカ選手。ストレートに鋭いバックハンドを叩き込み、それの精度がまた高かったですね。最近、調子を崩していた感がありましたが、今回の彼はトップ10選手の頃のレベルにあったと思います。
バックハンドの打ち合いには錦織選手も自信があるので、そろそろミスってくれないかと守備的に打ち続けていたのですが、1セットダウンし、これ以上崩れてくれないでいるとマズイとなって、第2セットからは先にストレートに展開しようとする場面もあったのですが、その展開を変えたい球に甘い返球が殆ど無く、無理に展開を変えようとすると、浅い返球になってしまったり、中途半端なコースになってしまい、余計に体勢が悪くなるという繰り返しになってしまいました。
第1セットは比較的競り合っていましたが、第2セットではこういう展開になってしまった場合の対処法を身に付けていなかったので、早い段階で決着がついてしまったのは仕方無い気がします。能力差という点だけならあまり差は感じませんでしたが、展開力・戦略性・切り札の使い方などでは、大きな差をつけられてしまった感じです。完全に経験値の差だと思います。
ティプサレビッチ選手などにも同じような感じで負けが込んでいますので、このような戦略性の高い選手への対処法を身に付けて行かないと、今後順位を上げていくのは難しいかもしれません。しかし身に付けてしまえば、逆に優位に立つ事ができます。時間は掛かるかもしれませんが克服可能な課題です。
次ぎのアカプルコ大会でも同じような対戦相手になる可能性が高いので、1~2回戦は無難に抜けるとして、3回戦からの戦略性レベルの高い相手を当たった場合に、特に第1セットをどのように展開していくかが鍵になりますね。
『ミスをしないだけでは崩れない相手が居る』という事を錦織選手も体で感じたでしょうから、これから復習からの対処実践へ移ってくれるでしょう。
スコア推移表○=錦織選手のポイント ×=ヴァブリンカ選手のポイント
NIS=錦織選手のサーブゲーム WAW=ヴァブリンカ選手のサーブゲーム
[ac]=ノータッチェース [df]=ダブルフォルト
1set 4-61G WAW ×○×××[ac] 0-1
2G NIS ×○○××○○○[ac] 1-1
3G WAW ××○×○○×○○××○×× 1-2
4G NIS ○○×○○ 2-2
5G WAW ×××× 2-3
6G NIS ○○○○ 3-3
7G WAW ×××× 3-4
8G NIS ○○○×○ 4-4
9G WAW ××○○○×○××○×× 4-5
10G NIS ××○○○××○×[df]× 4-6
2set 2-61G WAW ××○×○× 0-1
2G NIS ○○○×○ 1-1
3G WAW ×○××× 1-2
4G NIS ○×○××[df]○○××× 1-3
5G WAW ×××○× 1-4
6G NIS ×○×○×○○×○○ 2-4
7G WAW ×○×○×× 2-5
8G NIS ×○××× 2-6
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