http://sportsnavi.yahoo.co.jp/all/headlines/20111009-00000049-kyodo_sp-spo.htmlマレー選手の勢い、止まらず!
テニスツアーATP500楽天ジャパンオープンのシングルス決勝戦は、順当に第2シードのアンディ・マレー[マリーとも読む]選手対第1シードのラファエル・ナダル選手の対戦になり、セットカウント2-1、ゲームカウント3-6、6-2、6-0の逆転勝ちでマレー選手が制した。
マレー選手は、その後僅かの休憩を挟んだダブルス決勝にも実兄のジェイミー・マレー選手と共に出場し、こちらも制覇。単複制覇はステファン・エドバーグ[スウェーデン読みではエドベリ]選手以来の快挙だという。
試合の後半はライストがカクカクになってしまったが一応全部観戦。試合序盤こそ立ち上がりの悪いマレー選手をナダル選手が得意の回り込みフォア強打で圧倒していたが、試合が進む毎にマレー選手が覚悟を決めたのか、徐々にラケットの振り抜きがスムーズになっていった感じがした。前半ネットに掛けるミス[アンフォースドエラー]が多かったが、いつの間にか「いつものマレーらしいミス」は影を潜め、得意の驚異的なコントロールショットがライン際にビシビシと決まっていった。ナダル選手もいつもの様に驚異的なコートカバー力で応戦するが、マレー選手のショットは尻上がりに鋭さを増し、逆にナダル選手は圧される場面が増えて行った。
第3セットは、なんとベーグル決着[一度もゲームを獲れない選手は『ベーグルを食わされる』と称する]になってしまった。いくらマレー選手が絶好調だったとは言え、ここまで差が付く程の実力差は無い。ナダル選手は根負けしたのだ。そもそも人間とは思えないような不屈の闘争心で数々のツアー優勝を果たして来たナダル選手らしくない「人間らしさ」を見た気がする。今まではマレー選手の方が「人間らしさ」で崩れ、タイトル奪取寸前で倒れて来たが、もともと能力はビッグ3[ジョコビッチ選手、ナダル選手、フェデラー選手の3人]に匹敵するものがあった。この能力差ならば勝負はちょっとした事で引っ繰り返ってしまう。それがテニスの怖さであり、面白さであると私は思う。
この勢いならばマレー選手は来年こそはGS[グランドスラム。全英ウィンブルドン・全仏ローランギャロス・全米・全豪の4大大会]に手が掛かるかもしれない。一方ナダル選手も別に能力が衰えた訳でもなく、ここのところジョコビッチ選手に連敗している事でナーバスになっている部分が有るかもしれないが、これは作戦負けの部分が大きく、組み立て一つで逆襲は可能である。そして歴代屈指のスピンボールを持ってして、相変わらずローランギャロスでは優勝候補の筆頭である。なので新しく組みあがった「テニス4強」は、全員が好調であるならグランドスラムに於いて誰が優勝するのか全く予想が付かないと言う、近年稀に見る面白さになる予感がする。4人全員が異常にレベルが高く、今までのテニスの歴史で、それぞれが王者として君臨できたと思う程である。これはまさに「とんでもない」事なのではないだろうか?
そして下のランク…5位から50位ぐらいまでの選手層も近年見ないぐらい拮抗してレベルが高い。もちろんその中に我等が錦織圭選手も入っている。彼もまた苦杯を舐めさせられ続け…特にティプサレビッチ選手には酷い目に遭っているかもしれないが、実力差は小さく、今後ちょっとコツを掴んだだけで上位に上がる可能性が有る。日本ではマイナースポーツと化し、今回も扱いが小さいテニス界であるが、世界的には非常に面白い争いが展開され、目が離せない。
今後もインターネット情報を駆使し、「魅惑色のテニス界」を堪能していきたい。
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