http://www.asahi.com/obituaries/update/1004/TKY201110040320.html無敗でクラシック3冠を制した名馬が亡くなった。
昨年はジャパンカップデーに東京競馬場パドック展示で登場し、老体とは思えない素晴らしい馬体を披露したばかりだった。競争馬は寿命が30年前後であり、この歳になれば全く不思議は無いとは言え、これだけの名馬が逝くのはやはり寂しい。私個人としては他のどんな出来事よりも昭和の威光を失う気分なのである。
この馬の登場より前から競馬に興味はあったが、テレビだけの観戦から離れ競馬場という現場に足を運ぶきっかけとなったのは、間違いなくルドルフの存在が原因だと思う。この馬が放つオーラは普通では無かった。その後現れるどんな名馬も、その気合と威圧感という点に於いて上回る事は無いと断言して良いレベルだろう。後に能力で上回ろうという馬が出てはいるが、風格という点で全く色褪せる事の無い記憶が蘇るのである。
もう一つ非常に惜しいのはパーソロンから続くルドルフの系譜が途絶えそうであろう事実である。最強の産駒であったトウカイテイオーにも牡馬の有力後継が居ない。世界的にも希少な系統であるから、ここは多少人気が無かったとしても種牡馬として試すぐらいのチャンスが競馬界には必要だったのではないかという思いがある。シンザンの系統にも言えた事だが、この系統も絶対に失ってはならない系譜なのだ。将来はサラブレッド全体の活力低下と子孫繁栄に影響が出る可能性が有ると言っても過言では無い。
正直、一刻も早く、もっと競走馬の生産界に関わりたいと思うようになった。だが当然今は全く力が足りない。競馬の世界は日本で最も世襲の色が最も強いサークルだろう。下手をすると政治の世界よりも厳しいかもしれない。だが、この点だけは諦めずに今後も追求していきたいと思う。
今はネガティヴな気分と妙な決意が入り混じっております…。が…ともかく御冥福をお祈り致します。合掌。
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