http://www.nikkansports.com/race/news/f-rc-tp0-20111007-846301.html名馬の訃報が続きます…。
阪神3歳ステークス、マイルチャンピオンシップとGⅠ2勝を果たし、その記録よりも迫力のある斬れ味と燃えるような勝負根性で「記憶に残る名馬」として名を残すサッカーボーイが蹄葉炎のため亡くなった。26歳。
もともと蹄が弱い馬で、レースの強さと表裏一体だった。種牡馬となってからも脚の状態を確認しながら騙し騙しの繁殖生活だったようだ。そんな中からナリタトップロード、ヒシミラクルといった菊花賞馬、キョウトシチーのようなダートの一流馬という現役時代とは違う個性的な名馬を生み出した事は、自身の父直系先祖に長距離馬が多かった事と関連しているだろうと思う。
この蹄葉炎という病気はサラブレッドにとって「不治の病」の一つで、簡潔に言うなら蹄が血行不良などで腐敗していく病気です。競走馬は4本脚でしっかり立てないと、余計に負担が掛かった脚がすぐにおかしくなってしまう程に細く、バランスや耐久性を犠牲にして速さを獲得してきた種族です。痛みで立っていられないレベルの骨折をしてしまうと、すぐに「予後不良」と診断され薬殺されてしまう事が多いのはこの蹄葉炎に罹患する可能性が非常に高いからです。
記事にも有るように、恐らくは普段から痛みと戦ってきたようですね。今まで本当に良く頑張ってくれたと思います。先日のシンボリルドルフの系統程では無いにせよ、この馬の持つ系統も主流とはかけ離れた系統であり、かなり貴重な存在。ナリタトップロードとキョウトシチーは既に鬼籍なのでヒシミラクルに頑張って欲しかったのですが、既に種牡馬引退…。かなり厳しい事態となっています。これからこういう「レア血脈」の処遇はどうなってしまうのか、私はどうしても考えてしまいます。
個人的には関西馬なので目の前で見たレースが比較的少ないですが、函館記念のレース振りは今でも語り草となっており、関西の競馬ファンにとっては間違い無く名馬でしょう。同馬の冥福をお祈りするとともに、何とかサッカーボーイ系が存続してくれる事を祈りたいところです。
サッカーボーイの血統表[PR]
Panasonic 加湿空気清浄機 コモンブラック f-vxf45-ck[0回]
PR