「家庭用ゲームと同等」のゲームをChrome上で スク・エニとGoogleが協力またゲーム系ITの話題。
スクウェア・エニックス・ホールディングス[略称:スクエニ]は9日、「コンシューマー[家庭用ゲーム機]と同等」のゲームを米グーグル社のウェブブラウザ「クローム」上で提供すると発表した。ブラウザ上でネイティヴコードを実行する技術「ネイティヴクリエント[Native Client]」を利用し、クローム上で動作するゲームを今月中にリリースし、来年には複数のタイトルを公開できるとしている。
グーグル側で開催されたネイティヴクリエント発表会。スクエニ社の和田洋一社長が第一弾として発表したゲームは「Mini Ninjas」(←みににんじゃ???)という日本の忍者がアメコミナイズされたキャラクターが動き回るものだった。英国のゲームソフトハウス(クスエニ傘下)が開発したものらしいが…。
直前のIT記事で「日本のソフトハウスがスマフォ用以外にゲームを提供しなくなったらマズイ」と書いたが、これで一応それ以外の道が一つ確保される見通しは立った。だが日本のコンシューマー機不要論が払拭される程の話題ではないのは残念だ。日本メーカー製コンシューマー機は日本の技術を資金に替えるチャンスなのだが、今回提供される先はアメリカ企業の技術上であるから日本に経済的メリットは無い。「ゲーム機買わんで良いから安くて便利」という単純な話では無いのだ。理想としては日本のメーカーが経済的に勝利した上で、我々ゲームユーザーには面白いゲームが提供される事なのだ。
ゲーム会社の経営陣とユーザーだけが日本人で、金を回しているのは外国人というのは、ちょっとゾッとしない状況だ。このミニニンジャとやらをプレイしていないから「面白くない」と断言して良いか微妙だが、少なくとも絵柄から受ける印象は「何故洋ゲーなの?」「つまらなそうだ…」としか言えない。
また、「ウェブストアから遊べる」と書いてある以上、当然いきなり課金形態が仕掛けられている可能性も想定しておかなければならないが、恐らく最初は無料に近い形で、この形態に慣らして行き、最終的には「課金」に持ち込みたいという「裏」が有る可能性も警戒しなくてはならない。もしそれが実現してしまうと、海外資本が直接日本人に「課金ゲーム」を仕掛けるという構図になり、これは日本経済にとって大変危険な状況となる。パチンコ中毒の人の資金が北朝鮮に流れ、ネゲー中毒の人の資金は直接アメリカに流れるのだ。その片棒をスクエニが担ぐという事態は絶対にあってはならない。
こうして日本のITは海外に「やられっ放し」である。これを打開するには最低でも日本製ブラウザの開発が急務に思えるが、そういう兆しは微塵も無い。グーグルブラウザ自体は無料で利用できるが、ゲーム等のアプリはグーグル上で動いている事のライセンス料を請求されているのは当然で、これは「タダより高いものは無い」の典型的形態である。課金が発生した場合、表面上は日本人に支払いしているように見えても実際は外国人に支払いしている事と同じになる事実は否定できない。なのでライセンスを日本が奪われない工夫が必要だが、この点で日本人経営者が防衛抑止を働かせている気配が全く見えないのは心配でしか無い。
「グーグルドラクエ」や「グーグルFF」なんて我々は見たくも無いのだ。
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