グリー、世界最大級ゲーム基盤「GREE Platform」を来年構築…モンハン、バイオなど有名ゲーム投入ソーシャルゲームサービス大手の「グリー」が、ユーザーベース、ソーシャルメディア、ソーシャルプラットフォームのすべてを統一した「GREE Platform」を世界的に展開すると発表した。「GREE Platform」はグリー社が今年4月に買収した「OpenFeint」の提供ツール。
「グリープラットフォーム」のユーザーは世界で1億5千万人とも言われ、任天堂の「Nintendo DS」の販売台数を上回っている模様。
さらに、グリーのユーザー層は毎月1000万のペースで拡大していると言われ、スマートフォンの市場拡大とリンクして世界最大のゲームプラットフォームの地位を確立するのではないかと言われている。現在、スマホ界の勢力を二分するアンドロイド携帯とアイフォーンなどiOs系スマートフォンに統一規格でアプリケーションを配給できる。
そこに食いついたのが日本のゲームソフト制作業界だ。早速カプコン、コナミ、コーエーテクモ、スクウェアエニックス、セガ、タイトーバンダイナムコゲームスといったほぼ全ての大手ゲームソフトメーカの名前が挙がっている。ゲーム名としても「モンスターハンター」シリーズ、「バイオハザード」シリーズといった、ゲームをプレイする人なら誰でも知っているタイトルが並んでいる。
将来的に発売されるコンシューマーゲームは、すべてスマフォ用ソーシャル課金ゲームに置き換わってしまうのだろうか?…まぁメーカーがそれぞれの筐体用にそれぞれソフトを提供してくれるのならば問題は少ない。しかし収益の問題だけ考えてグリーにしかゲームを提供しなくなるとすれば、それは大問題だ。日本のゲームは課金形態でしか遊べないという事になる。「ゲームを遊びたい!」と思った時に必ずスマフォを買わされる事態になるかもしれない。一応PCゲームのジャンルがあって、そこではメーカーに属さない「同人ゲーム」の世界も有るにはあるが、そこも将来的にノウハウの伝承が止まってしまうと徐々に衰退してしまう可能性があるだろう。
…と、これは最悪のケースを想定したものだが、あながち冗談ではないと思うがどうだろうか?それほどまでに「グリとデナ」の勢いは凄まじい。任天堂やソニコンは全てのソフトハウスをソーシャルゲーム界に持って行かれてしまうのではないかと戦々恐々としている図が見て取れる。
私もそうだが、「携帯ゲー」など興味が無く、ただゲームでは遊びたいという層は確実に存在する。だが、それが業界によって無視されていく可能性が大きくなっているという事だ。今までソフト1本に5000円頂いて満足していたメーカーが課金によって10万円以上頂かないと満足しない形態になるかもしれない。5000円ではバカバカしいと言ってゲームソフトを提供しなくなるかもしれない。そうやって「金払いの悪い」ユーザーを無視し、市場を縮小させ、日本から娯楽産業が一つ消滅する事にならなければ良いが…とさえ思う。
ゲーム業界はこれから一体何処に向かうのだろうか…。
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