http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_date3&k=2011101200863錦織選手が劇的アップセット!…いや、もう番狂わせなんて言っては失礼かもしれない。
ATPテニスツアー上海ロレックスマスターズ。錦織圭選手は2回戦で世界8位のフランスのトッププレイヤー、ジョーウィルフリード・ツォンガ選手と対戦し、セットカウント2-1。ゲームカウント(1)6-7、6-4、6-4の逆転で勝利した。決してツォンガ選手の調子が悪かった訳では無い。要所でのサーブは相変わらずで、200~220キロのサーブを隅々に叩き込んできた。サーブを破ってもストロークが淡白では無く、ちょっと甘いと鋭いショットが隅に飛んで来て手に負えない。序盤、これはさすがに厳しいと思った。
だが錦織選手は諦めない。最近サーブに自信が付き始めている感じが有る。サービスゲームは普通にツォンガ選手に通じ、キープの山を築き上げていった。1セット目のタイブレークこそ崩れ落としたが、そこで2セット目以降に気落ちする事は無かった。ブレイクされたゲームも攻めてちょっとアウトしただけ等のもので、つまらないミスが少なくなっている。ダブルフォルトも出たが、この後のサーブ精度が落ちる事なく、またショットが冴え渡っていた。完全に互角の展開。
ツォンガ選手は、実質1回戦なのでもしかして省エネ運転できるかもと思ってペースを落とした場面もあったが、少しして「それは甘い」と気が付きペースを上げた。最初は感嘆が漏れるような驚異的サーブが飛んできたが、徐々に連続しなくなってきた。これは1回戦免除故の立ち上がりの厳しさだったかもしれない。神懸りレベルでは無かったかもしれないが、これはトップ10だとしても許容範囲内のミス頻度で、最悪レベルでは無い。ちょっとのミスを的確に突き、また自分のミスを素晴らしいショットでリカバーした錦織選手の実力と言って良いだろう。
1回戦のハーセ戦で1セット目ベーグルを食らった時には本当にどうなるかと思いました。そしてここまで調子を上げられるものだとは思いませんでした。これが錦織選手の魅力なのですね。
3回戦はメルツァー選手を破り好調のヒラルド選手になりました。多分に崩れない、安定性を求められる試合になると思います。キープを積み重ねれば勝てる相手のはずですが、いきなり強くなっていてスーパーショットがバンバン飛んで来るようになっていたとしても、ツォンガ選手との対戦に勝った事が、彼に自信となって力を与えるでしょう。
対戦日時がまだ不明ですが、もちろん次戦も注目ですね!
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