テニス=ツアー・ファイナルズ、フェデラーがツォンガ下し連覇テニスATPワールドツアーの最終戦であるファイナルズ。ファイナル専用に集計された世界ランク8位以内の選手だけが出場できる大会で現在[試合前]ランキング4位の
ロジャー・フェデラー選手が決勝戦で
ジョーウィルフリード・ツォンガ選手と対戦し、セットカウント2-1、ゲームカウント6-3、6-7、6-3で勝利。フェデラー選手は前年に続いての連覇。通算ではイワン・レンドル氏、ピート・サンプラス氏の記録を抜いて6回目と史上最多勝利数を達成した。
この勝利によりフェデラー選手は調子を落とし、アンディ・マレー選手によって奪われた3位の座を自力で獲り返した。30歳となり、オールシーズンに調子を維持するのが難しくなったフェデラー選手が、リスクを犯し試合間隔を開ける事により、こうして全盛期の力を取り戻し、ビッグ3の座に名実共に返り咲いた点は本当に賞賛に値する。
ジョコビッチ選手、ナダル選手、そしてマレー選手が激しいツアーラウンドで調子を落とす中、ツォンガ選手が決勝に上がって来た事実も見逃せない。そしてフェデラー選手から1セット奪っている。この点も日本のデニスフリークとしては非常に注目すべき点だ。
それは当然、
錦織圭選手との比較だ。彼は上海マスターズ2回戦でツォンガ選手を破り、バーゼル大会では決勝戦でフェデラー選手に敗れている。フェデラー選手もツォンガ選手も、錦織選手と対戦した時に特に調子が悪かった訳では無い。特にフェデラー選手は既にピークに近いデキだったと思う。錦織選手は条件が噛み合った時にはトップ10選手と互角に渡り合い、時には勝利できる事を今年のツアーで完全に証明した。逆にバーゼル大会で錦織選手を完全シャットアウトしたフェデラー選手のパフォーマンスが完全に世界トップの其れであった事も証明した。両者ともこれは「まぐれでは無い」という事だ。
こういう事実からも来年のテニスワールドツアーが如何に楽しみになりそうなのかという想像が働いてしまう。錦織選手はツアーをフルにラウンドできる体力さえ維持できれば確実にトップ10に肉薄するだろうし、迎え撃つトップ3の中にフェデラー選手が確実に返り咲いた。奪われたマレー選手も復権を虎視眈々と狙っているだろうし、世界に「トップ3」から「トップ4」と言わせたいと強く思っているだろう。錦織選手だけでなくライバル選手陣の動向も本当に興味深いです。
最後に申し忘れました。フェデラー選手、おめでとう!
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