“クリーン”稀勢の里、32勝で大関昇進へ大相撲、東関脇の
稀勢の里[本名:萩原寛(ゆたか)氏]の大関昇進が事実上決定した模様。昇進問題を預かる日本相撲協会審判部の会議が27日午前開催され、千秋楽の結果にかかわらず、昇進を諮る臨時理事会を30日に開催するよう放駒理事長[元大関魁傑]に要請することを決定し、その後放駒理事長も了承した。
「事実上」というのは、審議理事会に於いて今まで大関昇進が見送られた力士が出た事が無いからだ。つまり開催された時点で審議に掛けられた力士は昇進の手続きに掛けられるという寸法だ。
来場所となる来年初場所は稀勢の里が大関に昇進する事により5人大関となる。今まで以上の激しい「カド番争い」になるのは間違い無い。できれば次期横綱昇進争いになって欲しいと大相撲ファンとしては願っているのだが…。
大関昇進への、大まかな目安は以前にも書いたように3場所で33勝以上となっている。稀勢の里は近3場所32勝で1勝足りない。しかし理事会関係者は稀勢の里の安定感を買っているという。そして久し振りの日本人横綱への期待も当然有る。なので理事会関係者の誰からも例外事項に対する反対意見が出ないのだろう。
千秋楽に琴奨菊に負けた点に関して、負けた事そのものよりも、密着体勢になるとパワーが半減してしまう事が非常に気掛かりである。もしこれが修正されると得意の押し相撲だけでなく四つ相撲でも万全となり、真の安定感が出る上、当然横綱昇進への確率も格段にアップする。単純なパワーなら恐らく把瑠都に次いで2番目だろう。必要なのはひたすら技術だ。予備動作が無い状態からでも安定dしてパワーが出せるようなトレーニングに励んで欲しい。基礎能力が有るので、これは充分に可能である。
正直、相撲のトレーニングも近代化するべきだ。稀勢の里は久し振りに現れた日本人力士のエリートなので、この機会に相撲協会は全面的にサポートするべきだろう。各部屋に任せ切りで、問題が出た時に対処できないのが本当の問題点である。八百長や暴行事件が発生した事そのものよりも、後の対処が最悪に近いのが見ていて悲しい。国技が消滅しないように本当の意味で改善していく気概を持った人材を集める事こそ、相撲協会の最大の課題であり、稀勢の里の今後の成長と成績にも現れて来るという事だ。これは本人だけの問題では無い。
これからもこの「スター力士」の境遇には常に注目していきたい。
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