まず、任天堂ホームページより2件抜粋します。
任天堂 - 2011年7月29日(金)第1四半期決算説明会 - Q12>私たちの価値観では、「数字のパラメーターだけを触って、何かの鍵を開けるとか、何かがものすごく有利になるとかという形で課金する」ということは、クリエイティブの労力に対する対価ではない全然別の構造なので、それを追求すると確かに短期的に収益は上がるのかもしれないのですが、お客様と私たちの間での長期的な関係はつくれないのではないかというふうに思っていまして、こういう形での課金は、私たちのコンテンツに対してはすべきではないと、いうことも同時に話しています。
任天堂 - 2011年10月28日(金)第2四半期決算説明会 - Q5>(※一部に、「任天堂がソーシャルゲームのようなアイテム課金型ゲームを投入予定」との報道がございましたが、これは、事実ではございません。)
[抜粋ここまで]
ここだけ抜き出してみると、マスコミ報道は「飛ばし記事」で、「アイテム課金型ゲーム」を出す予定は全く無いようにもとれる。
ただ、前者リンクは7月下旬の決算説明であり、今回の決算で事情が変わってしまった可能性も否定はできない。仮に岩田社長が心変わりしていないのであれば、課金しないとゲームそのものが進まないというモバゲー・グリー型課金ソーシャルゲームの発売だけは無い事になりそう。
しかし問題はそこだけでは無い。前回の記事で申し上げた通り、最近の任天堂ゲームはシステムそのものに検証システムが働いていない感があり、細かい設定の不備でゲームが快適に進行しない事が多い。少しずつでもストレスが溜まって行くようなゲームではやはり「お客との長期的関係は築けない」のではないかと思う。何をさて置いても「看板ゲームのシステム練り直し」が急務なのである。
「課金しないと進行不能」も酷いのだが、今問題になっているのが「課金ガチャ」システムだろう。「ゲームの肝」になるようなアイテムを「確実に手に入れる方法が無い」システムだ。いくら高かろうとも金額が固定されているなら問題は少ない。「その金額を出せば100%手に入る」からだ。ところがガチャではそうは行かない。確実にアイテムが手に入る確率が絶対に100%にならない。定額で売れば済むものを1回200円~500円という比較的高額で抽選させ、本来のアイテム価値よりも高い金額を払わせようとする姑息な方法だ。これが任天堂のゲームに導入されないか非常に不安なのである。
最初の報道に有るように、いきなり「モバゲー・グリー型」が導入される事だけは無い感じだが、「ガチャ」を含め、顧客の信頼を失う可能性が高いシステムの導入には慎重になって頂きたいし、できるなら永久に導入されて欲しくない。導入された瞬間、、任天堂は泥沼に脚を踏み入れた事と同じになってしまう点は注意されたい。
「任天堂の名誉」を僅かながら信じ、このような記事にしてみたものの、やはり心配は尽きない。課金自体を否定はしないが、何卒明確なシステムになる事を願って止まない。
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